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ホクロ・シミ・老人性イボの治療
◆ホクロ
ホクロは医学的に単純黒子・母斑細胞性母斑といい、原則として悪性化することはありません。
しかし、悪性黒色腫(ホクロにそっくりな皮膚がんで悪性です)との鑑別が必要です。当院ではダーモスコピーを使って術前検査し、さらに病理組織検査も行っています。
■炭酸ガスレーザー
主に顔、首などの傷跡が気になる部分に使用しています。局所麻酔注射を行い、炭酸ガスレーザーでホクロの組織を蒸散します。出血もなく短時間ですみますが、自宅にて1~2週間の軟膏処置が必要です。傷が落ち着くまで3カ月程度かかるので、その間皮膚色素沈着を防ぐため日焼け止め対策をしっかり行ってください。
■Qスイッチ付レーザー
炭酸ガスレーザーがホクロ以外の組織もある程度破壊するのに対して、Qスイッチレーザーは黒っぽい色素にだけ反応して、ホクロだけを破壊します。局所麻酔テープを使用するので注射による痛みが少なく、周囲の正常組織を傷つけることもなく、傷の治りが早いのが利点です。欠点は、隆起したホクロには無効で、大きさや色の濃さよってレーザー照射が何回も必要になることです。
■切除縫合手術
局所麻酔注射をし、紡錘形に皮膚を切除し、その後ナイロン糸で縫合します。ホクロの直径の3倍ほどの長さの傷が残るため、あまりお勧めできません。傷跡の目立たない場所が良いと思われます。
当院ではホクロをきれいに治すために、炭酸ガスレーザーとQスイッチ付レーザーを組み合わせて治療しています。
治療方法によっては自由診療となるものがあります。
詳しいことは診察の際におたずねください。
◆シミ・ソバカス
シミ・ソバカスの治療中は紫外線対策を行い、日焼けに注意してください。
■各製剤による治療
朝と夜に化粧水等で保湿した後、ビタミンC製剤(VCローションやVCDジェル)とハイドロキノン配合剤をシミの部分に塗ります。当院では3.9%の低刺激性軟膏と5.0%の高濃度クリームの2種類のハイドロキノン配合剤を用意しています。また、頑固なシミにはトレチノイン製剤(TRT軟膏)を併用して、ハイドロキノン配合剤の作用を増強させています。
いずれも、医師の指導のもとに使用します。
■Qスイッチ付レーザー
Qスイッチレーザーは黒っぽい色素にだけ反応して、シミだけを破壊します。局所麻酔テープを使用するので注射による痛みはありません。シミの濃さによってレーザー治療の治療回数が異なりますが、各製剤を併用することにより治療作用が上がります。
◆脂漏性角化症(老人性イボ)・アクロコルドン
脂漏性角化症は皮膚の加齢による変化で生じたもので、老人性色素斑(シミ)が隆起してきたものもあります。アクロコルドンは皮膚の一部が変化したもので、一種の皮膚の老化現象です。首や脇の下にできることが多く、引っかけて出血したり、かゆみが気になるときは治療します。どちらも悪性化することはなく、ウイルス性ではないので感染はしません。
■治療方法
(1)液体窒素による凍結療法
(2)炭酸ガスレーザー治療