HOME
サイトマップ
プライバシーポリシー

〒182-0002 東京都調布市仙川町1-8-1 サンモールTビル2階

調布市,仙川,皮膚科,アトピー,漢方治療,小児皮膚科,レーザー治療,【仙川皮フ科クリニック】

お知らせ医師のご紹介当院のご案内地図・交通案内初診の方へ症例治療の流れ

診療案内

モバイルサイト
トップページ»  診療案内»  一般皮膚科»  アトピー性皮膚炎の治療方針

アトピー性皮膚炎の治療方針

アトピー性皮膚炎の治療方針

抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)の内服、漢方薬による体質改善、ステロイド軟膏・プロトピック軟膏の外用療法、保湿剤によるスキンケア療法が基本治療と考えています。
個人的には、成人型アトピー性皮膚炎にはできる限りステロイド軟膏を使用せず、プロトピック軟膏と保湿剤で対応すべきと考えています。しかし、現実的には社会人の方がステロイド軟膏を止めたりすることは、生活の質を保つという点からはなかなか難しいようです。

■内服薬(抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬)について
1.薬を飲むと眠くなる場合

抗ヒスタミン薬は第一世代と第二世代とに分類できます。第一世代の製剤は眠気を起こしやすい性質がありますが、第二世代の製剤は中枢神経への移行が少なく、眠気の頻度や程度が低く、その中でも、フェキソフェナジン塩酸塩、エピナスチン塩酸塩、ロラタジンは眠気のほとんどない薬です。

2.薬の効き目を良くするために

1   添付文書に従って抗ヒスタミン薬の1日内服量を増量す
2 抗ヒスタミン薬の構造式に着目して薬剤を変更する
三環系構造製剤を第一選択に処方し、効果が不十分であった場合には、ピぺラジン系 あるいはピぺリジン系製剤に変更します(その逆もあります)。
  ■ピぺリジン系
フェキソフェナジン塩酸塩、ヘボタスチン塩酸塩、エバスチン
■ピぺラジン系
セチリジン塩酸塩、オキサミド
■三環系
ロラタジン、エピナスチン塩酸塩、オロバタジン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、
アゼラスチン塩酸塩
3 漢方治療を併用する


■外用剤について
1.標準的ステロイド軟膏漸減療法

当院では、1週間を1周期として、ステロイド軟膏ではなく適切な保湿剤のみを塗る休薬日を設けてもらっています。最初の1週間は「6塗り1休み」(6日ステロイドを塗り、1日保湿剤を塗る)から始め、次の週は「5塗り2休み」、その次の週は「4塗り3休み」と徐々に減らしていき、最後にステロイド軟膏をゼロにする方法です。
現実的には、体調の好不調などがあるため皮膚の状態をみながら、押したり引いたりして減らしていきます。

2.プロトピック軟膏併用ステロイド軟膏漸減療法
強~中~弱ランクのステロイド軟膏を一定期間塗り、その後プロトピック軟膏を併用してステロイド軟膏をゼロにする方法です。
最終的にはプロトピック軟膏も土日の夜だけ塗るウィークエンド療法とし、保湿剤を中心としたスキンケア療法を目標とします。

<顔面・頚部>

1   ◆プロトピック軟膏の導入期
最も弱いステロイド軟膏をしっかり塗って、症状を軽くします。
その後、朝はステロイド軟膏、夜はプロトピック軟膏を塗ります。
2 ◆プロトピック軟膏と保湿剤での維持期
朝は保湿剤、夜はプロトピック軟膏塗って、ステロイド軟膏を終了します。
3 ◆プロトピック軟膏のウィークエンド療法期
保湿剤を主体とし、徐々にプロトピック軟膏の塗る間隔を空けます。
最終的には、週末(土・日曜)夜のみプロトピック軟膏を塗ります。
4 ◆保湿剤による安定期
保湿剤のみのスキンケアを続けます。
不調な時にプロトピック軟膏を3日間程塗ります。


<体幹・四肢>

1   ◆プロトピック軟膏の導入期
強~中程度と強さを変えながら、ステロイド軟膏を塗って炎症を抑えます。
弱いステロイド軟膏を朝塗り、プロトピック軟膏を夜塗ります。
2 ◆プロトピック軟膏への移行期
週末(土・日曜)のみ朝は弱いステロイド軟膏、夜はプロトピック軟膏を塗ります。
平日(月~金曜)は朝と夜にプロトピック軟膏を塗ります。
3 ◆プロトピック軟膏と保湿剤での維持期
プロトピック軟膏を1日1回夜に、保湿剤を1日1~2回塗ります。
保湿剤を主体として、徐々にプロトピック軟膏の塗る間隔を空けます。
最終的には、週末(土・日曜)夜のみプロトピック軟膏を塗ります。
4 ◆保湿剤による安定期
保湿剤のみのスキンケアを1日1~3回続けて症状を安定させます。
プロトピック軟膏は保湿剤でコントロール出来ないときに3~7日間程塗ります


多くのアトピー性皮膚炎の患者様はこの治療方法でコントロールされますが、ステロイド軟膏やプロトピック軟膏が体に合わない患者様も少なからずおられます。
このような患者様には、当院では以下の治療をおこなっています。

■漢方治療
基本治療で改善されないアトピー性皮膚炎の患者様は、漢方薬の内服にて治療します。患者様の証により皮膚治療(漢方学的に標治と言います)だけでなく、体質改善(漢方学的に本治と言います)まで行います。保険診療可能な漢方エキス剤を1~3種類処方します。症状によっては長期間服用することもありますが、がんばって治療を続けて下さい。
詳しいことは漢方治療をご覧下さい。

■ヒトTARC(Th2ケモカイン)検査
TARC(thymus and activation-regulated chemokine)とは、白血球走化作用を持つケモカインの一種で、過剰生産されるとTh2細胞を病変局所に引き寄せ、IgE抗体の産生や好酸球の活性化が起こり、アレルギー反応を惹起すると考えられています。とりわけ、アトピー性皮膚炎において特異性がみられ、重症になるほど著明に上昇し、軽快に伴い減少します。これらのことから、ヒトTARCは、アトピー性皮膚炎の病勢を客観的に数値化することができ、重症度の指標として有用であると考えられています。

■アレルギー検査
保険診療内で最大36種類までのアレルゲンの血液検査を行い、アトピー性皮膚炎との関連を調べていきます。

食餌系   小麦、大豆、米、卵白、牛乳、ピーナッツ、
ゴマ、ソバ、マグロ、サケ、サバ、エビ、カニ、
牛肉、鶏肉、キウイ、リンゴ、オボムコイド
花粉系

昆虫系
スギ、ヒノキ、ブタクサ、ハンノキ、ヨモギ、
カモガヤ、シラカンバ
ガ、ゴキブリ
環境系
職業性
ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ、イヌ、
ラテックス
真菌系
 
カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルス、
マラセチア


■抗真菌剤内服療法
マラセチア菌は皮膚の常在真菌であるにもかかわらず、アトピー性皮膚炎の発症誘因や増悪因子とされています。成人型アトピー性皮膚炎の難治例で頭部の皮疹が重症の場合、抗真菌剤を投与することで症状の軽快がみられます。抗真菌剤療法がアトピー性皮膚炎に対する標準的な治療法ではないのですが、頭頚部に強く皮疹の出ている方、直接検鏡でマラセチアが検出される方、血液検査でマラセチア特異的IgE抗体が高い方では試みてよい治療だと思います。

2016-01-21 21:33:07

一般皮膚科