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調布市,仙川,皮膚科,アトピー,漢方治療,小児皮膚科,レーザー治療,【仙川皮フ科クリニック】

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小児のアトピー性皮膚炎(1)

小児のアトピー性皮膚炎(1)

アトピー性皮膚炎の治療方針

アトピー性皮膚炎は「アレルギーの病気」とだけ考えられがちですが、実は、皮膚の油分や皮膚細胞をきちんと結びつける物質が足りないために皮膚が乾燥し、抵抗力が低下していろいろな刺激に負けやすい(バリア機能の低下)ということが基本です。

アレルギーはほとんどない子供さんから、非常に強い子供さんまでいます。年齢によっても違います。現在得られているデータでは、正常に成長している子供なら1歳8ヶ月くらいの時点で、アレルゲンとなる食物タンパクを十分消化できる腸管になり、遅くとも3歳ごろには問題がなくなるということです。

また、アトピーの子供の60%は血液検査をすれば5大食物アレルゲンのどれかに陽性を示しますが、実際に食べてみて皮膚が悪化するのは10%以下と言われています。食物検査が陽性だからといって、アトピー性皮膚炎の原因はその食物であり、除去さえすれば治ると考えるのは非常に短絡的だと思います。1週間食べさせないで皮膚がきれいになり、次の1週間食べさせてみて皮膚が悪くなった場合にだけ、その食品を3歳ぐらいまで控えさせるとよいと考えています。

油分のたりない皮膚にとっては、汗もかゆみを起こす刺激物であり、暑い季節には、肘や膝などの関節の内側や首のしわの所などに湿疹ができやすくなります。乾燥肌やかきこわしをそのままにしていると、ハウスダストやダニなどに対するアレルギーが起こってきます。湿疹ができてしまったら、治療のためのお薬の力を借りていい状態に戻しましょう。

ステロイドの塗り薬を怖がる保護者の方がいらっしゃいますが、症状のひどさに応じて必要な量を必要な期間使い、症状が軽くなったら薬を減らしたり、弱いものに変えたりすれば心配ありません。そのために当院では、「これをこのように○○日間塗ってください。そしてその翌日受診して下さい。」などと具体的にお話していきます。そして、皮膚の状態が良くなったあとは、保湿剤でスキンケアをきちんと続けましょう。これがもっとも大事なことです。

特別なことをしなくても子供のアトピーの大部分は、成長とともに治ります。正しいスキンケアをきちんと毎日してあげ、情報の洪水に惑わされず、わが子の自然治癒力を見守ってあげて下さい。スキンケアを中心とした外用療法だけではなかなかよくならない子供さんには、漢方療法その他を併用して治療させていただきます。また、皆さんが思っているよりも頻度は少ないのですが、食べ物のアレルギーがアトピーをより悪化させている場合もあります。経過を見ながら、そう判断される場合はしかるべき対応をお話します。心配しないで、何でも相談して下さい。


■基本治療

軽 症
  保湿剤によるスキンケア療法が中心です。
中等度
  弱いステロイド軟膏を短期間使用し、その後保湿剤によるスキンケア療法にもっていきます。
かゆみが強い時にはかゆみ止めを内服します。
希望によりアレルギー検査を行います。
重 症
  ステロイド軟膏を強い~中~弱いものへと徐々に軟膏の強さを変えながら使用します。その後は、小児用プロトピック軟膏と 弱いステロイド軟膏を併用しながらステロイド軟膏を終了していきます。時間はかかりますが、最終的には保湿剤によるスキンケア療法が中心の普通の治療になることを目指します。
抗アレルギー剤を内服しながら、体質改善に漢方薬も処方します。
アレルギー検査を勧めます。



■症状の重い小児アトピー性皮膚炎の外用療法について

ステロイド軟膏とプロトピック軟膏の使い方

1   ステロイド軟膏による治療からプロトピック軟膏の導入期
ステロイド軟膏の強さを変えながら、他の軟膏との重層療法も併用しながら、症状のひどい部分をある程度治療します。
プロトピック軟膏を1日1回夜に、ステロイド軟膏を1日1回朝に外用します。プロトピック軟膏の刺激感が強い子は、夜にステロイド軟膏、朝にプロトピック軟膏を外用してもかまいません。
2 プロトピック軟膏への移行期
ステロイド軟膏の急激な中断によるアトピー症状の再燃を避けるため、週末(土・日曜)のみこれまでの導入期と同じように、朝はステロイド軟膏、夜はプロトピック軟膏を外用します。
平日(月~金曜)は1日2回プロトピック軟膏の単独外用を続けます。
3 プロトピック軟膏と保湿剤による維持期
週末のステロイド軟膏外用を終了して、プロトピック軟膏を1日1回夜に、保湿剤を1日1~2回外用します。
その後は保湿剤を主体として、週末(土・日曜)のみプロトピック軟膏を夜1回外用する方法にします。
欧米学会誌では、皮膚症状が改善しても再燃しやすい部位を中心に週2回プロトピック軟膏の外用を続けると、4ヶ月以上皮膚の良好な状態が続き、年間の悪化回数を有意に抑えることができたと報告しています。
4 保湿剤による安定期
維持期まで治療が進むとアトピー性皮膚炎はかなり改善します。その後はアトピー性の乾燥肌に対して保湿剤のみのスキンケアを1日1~2回続けて症状を安定させます。
プロトピック軟膏は保湿剤で乾燥肌がコントロールできなくなった時に、夜1回、3~7日間ほど外用します。そして、保湿剤の使用を続けながら、ステロイド軟膏は年2~3回塗るくらいの症状でコントロールされる状態を治療の目標としています。




小児と漢方薬  >>漢方療法

 ■幼児・小児の漢方薬の飲ませ方
最近の幼児・小児は西洋薬ではドライシロップなどのオレンジやパインなどのフルーツの味に慣れているため、独特の味のする漢方エキス製剤に対しては、やはり飲むのには抵抗があるようです。しかし、味にはそれなりの理由もあり、工夫次第では飲めるようになります。

1   味覚を鈍麻させるために、ココア、リンゴジュース、カルピスなどに溶かしたり、ヨーグルトと一緒に服用したりするのも1 つの方法です。しかし、蜂蜜に混ぜて服用する場合には1歳未満の乳幼児は避けて下さい。1歳未満の乳幼児に蜂蜜を食べさせるのは、乳児ボツリヌス症発症の危険性があるので、控えることになっています。
2 薬剤を少量のお湯に溶かし冷却後、冷凍庫内でシャーベット状にして与えてもよいと思います。さらに、ストローを使うと舌に直接触れる量がすくなくなります。
3 経腸栄養剤・流動食に付随しているフレーバーを利用するのも1つの方法です。現在ではいろいろな味覚のフレーバーがあるので、小児が好むものを利用して下さい。
4 母親が同じ漢方エキス剤を同時に飲んだり、乳幼児が飲めたら、両親がおおげさにほめてあげて下さい。


■お母さんから聞いた具体例

1   パンに塗るチョコレートクリームをプリンに付いてくる小さなスプーンに一杯とり、エキス剤とよく混ぜて、そのまま同じスプーンで子どもの口に入れてあげる。
2 さらに混ぜた後、冷蔵庫に入れてトリュフチョコのように固めるという上級テクニックもあります。
3 市販のミニシュークリームの上半分を開け、中のクリームと少量のエキス剤を混ぜます。そして元通り蓋を戻して、何事もなかったかのように子どもの口の中に入れてあげる。
4 マヨネーズが好きなマヨラーのお子さんにはマヨネーズに、納豆好きならひき割り納豆に混ぜると飲んでくれたという場合もあるといいます。

2016-01-21 21:44:10

小児皮膚科